徹底比較!キャッシュレス決済サービスの選び方を解説

キャッシュレス決済を導入したいけれど、たくさんありすぎてどの業者がいいのかわからない……とお困りではないですか?

日本では今、急激なスピードでキャッシュレス決済の導入が進んでいます。消費増税に伴い始まった「キャッシュレス・消費者還元事業」も追い風となり、今まで現金決済のみだった個人のお店でも、続々とキャッシュレス決済が開始。キャッシュレスで買い物をしたいユーザーも増え、需要も高まっています。

ただ、自分のお店に導入したいと思っても、キャッシュレス決済代行業者がありすぎて決めかねているという方も多いですよね。そこで今回は、主要決済サービス5つをピックアップし、おすすめのポイントや特徴を比較しながら解説していきます!

5つの注目ポイントごとに点数をつけているので、自分の譲れないポイントを基準に選ぶもよし、総合点を重視するもよし、ぜひ参考にしてくださいね。

 

キャッシュレス・消費者還元事業とは?


まずは簡単に事業について、今一度おさらいしましょう。キャッシュレス・消費者還元事業は、経済産業省が中心となり、日本国内のキャッシュレス普及率アップを目指し進めている事業です。2019年10月の増税に合わせて開始され、「中小・小規模事業者」と「消費者」に対する優遇制度があります。

中小・小規模事業者には、キャッシュレス決済を導入しやすいように、(1)導入費用を補助する(2)手数料を2020年6月30日まで実質2.16%に引き下げるという補助があります。なお、手数料の補助は一部の決済方法では適用外となるので、注意してください。

一方、消費者はキャッシュレス・消費者還元事業に登録したお店で買い物をすると、2019年10月1日〜2020年6月30日までの期間、利用額の最大5%がポイントもしくはキャッシュバック還元されます。

大規模に事業が行われている背景として、日本は諸外国に比べてキャッシュレス普及率が低く、事業を通して割合を高めたいのが最大の狙いです。また、2020年のオリンピック前にキャッシュレス決済環境を整備することで、外国人観光客の需要に応えたいという意図もあります。

主なキャッシュレス決済代行サービスを選ぶ基準

各サービスの比較をする前に、キャッシュレス決済サービスを選ぶ際の基準やポイントをまとめました。

決済の種類
まずは決済の種類です。顧客満足度は、決済の種類が多いほど顧客満足度も高まるのではないでしょうか。キャッシュレス決済の種類は「クレジットカード」「電子マネー」「QRコード決済」が主流です。その中でもクレジットカードならVISAやMastercard、電子マネーならSuicaやPASOMOなど、利用者が多いサービスを使えるかどうかは導入の重要な判断基準です。
導入スピード
申し込みから利用開始までの導入スピードも、決済業者を選ぶ際の重要な判断基準です。国の補助事業もあって、キャッシュレス決済導入の需要はどんどん高まっています。キャッシュレス化の波に乗り遅れないためには、なるべく簡単に、なるべく早く導入が完了する業者を選びましょう。
手数料
経営者の方が気になる手数料ももちろんチェックしましょう。キャッシュレス・消費者還元事業の期間中は、手数料を実質2.16%とするよう定められています。今回チェックするのは、補助事業が終わった後の通常手数料です。

業者を選ぶ際は、補助事業終了後にかかる費用がどのくらいかという視点をお忘れなく。

入金サイクル
入金サイクルとは、キャッシュレス決済の売り上げをどのようなサイクルで受け取れるのかということです。売上金はできるだけ早期に回収したいですよね。その際、振込手数料がどのくらいかかるのかもチェックしましょう。
セキュリティ
キャッシュレス決済は手軽で使いやすい反面、消費者はクレジット情報や口座情報など、さまざまな決済情報を業者に教える必要があります。セキュリティ対策が万全な業者を選ぶことで顧客からの信頼度もアップします。

 

 

徹底比較!主要決済代行サービスの紹介

それでは早速各決済代行業者のサービスを比較していきましょう。各項目は10点満点で評価しています。

STORES 決済

決済種類 導入スピード 手数料 入金サイクル セキュリティ 総合点
9 10 10 9.5 10 9.7

キャッシュレス決済事業にいち早く参入したSTORES 決済の総合点は9.7点。事業者の「欲しい!」に応える行き届いたサービスが特徴で、各項目ハイスコアとなりました。例えば決済の種類はクレジットカード、電子マネーに対応。中国で圧倒的なシェアを誇るWeChat Payが使える点は、インバウンド需要に応えたい方にはぴったりです。

通常手数料は業界最安値の3.24%~とランニングコストも最低限に抑えられます。

入金金額は通常、10万円以下だと200円の振込手数料が必要になるのがやや気になるところですが、入金サイクルについてが早いのはすごく良いですね。他サービスだと指定金融機関だけが最短入金対応となっているのですが、全ての金融機関で最短翌々日入金が可能なのはSTORES 決済だけですし、店舗のキャッシュフローとしてもすごく助かるポイントですね!

またSTORES請求書決済も注目です。STORES請求書決済を使えば誰でも簡単にオンライン決済ができるので、遠方のお客様の決済や直接対面できないシーンでオンライン決済が可能となります。

導入・固定費用を抑えつつも、安心快適にキャッシュレス決済を導入したい人におすすめです。

公式ページはこちら

STORES 決済徹底解説はこちら

 

Uペイ(旧USEN PAYGATE)

決済種類 導入スピード 手数料 入金サイクル セキュリティ 総合点
10 7 9 7.5 10 8.7

USENが運営するUペイの総合点は8.9点。中でも高く評価できるのは決済の種類です。Uペイでは「UペイQR」という、QR決済専用サービスを打ち出しています。スマートフォンなどの端末を用意すればすぐに導入できる優れものです。

一方、導入スピードと入金サイクルは平均7.25点と低めの結果に。導入スピードは約14営業と通常でも3週間近くかかってしまうのがネックです。入金サイクルはカードは月2回、電子マネーは月1回と少なめなので、サイクルの速さを求める人には物足りないかもしれません。

公式ページはこちら

Uペイ徹底解説こちら

おてがるPAY

決済種類 導入スピード 手数料 入金サイクル セキュリティ 総合点
8 5 8 8.5 8 7.5

おてがるPAYの総合点は7.5点と今回ご紹介する中では最下位。おてがるペイを運営するJMSは、JCB・三菱UFJニコス・UCカードが合同で出資した企業で、いわずもがなブランド力は抜群です。手数料や決済種類、入金サイクルは使いやすい基準を揃えており、端末に加えプリンターも無料なのは高評価です。

一方で、導入スピードが遅いのが気になります。申し込みから1ヶ月ほどかかってしまうので、導入を急ぎたい場合には不向きです。社会的に知名度が高い企業が出資しているので、安心を重視したい人におすすめです。

公式ページはこちら

おてがるPAY徹底解説はこちら

Square(スクエア)

決済種類 導入スピード 手数料 入金サイクル セキュリティ 総合点
7 10 8 10 10 9

Twitter創業者が立ち上げた決済代行サービスであるスクエアの総合点は9点。デザイン・スピード・アフォーダビリティ(手頃な値段)の3つを重視したサービスを提供しています。導入後、当日から利用開始可能で、入金も翌日にできるのは他のサービスにはないポイントです。

一方で気になるのは、決済の種類が他のサービスに比べて少ないこと。クレジットカードは主要6ブランドが使えますが、交通系ICカードやQRコード決済は未対応です。通常手数料が3.25%というのも、他のサービスより少し高めなので気になります。

公式ページはこちら

Square徹底解説はこちら

Times Pay(タイムズペイ)

決済種類 導入スピード 手数料 入金サイクル セキュリティ 総合点
8 4 9 7.5 10 7.7

黄色いコインパーキングでおなじみのタイムズが運営する、タイムズペイの総合点は7.9点です。決済種類、手数料、セキュリティは他のサービスに劣らない内容が揃っています。特に年中無休のサポートセンターの存在は、ネットや機器の使い方に不安がある場合、心強いですね。

一方で、審査期間が約2ヶ月と他のサービスよりも長いのはマイナスポイント。入金サイクルも月2回と少なめです。導入は急いでいないので、アフターサポートが手厚い方がいいという方にはおすすめできます。

公式ページはこちら

Times Pay徹底解説はこちら

まとめ

今回は主要決済サービス5社の特徴やポイントを比較しながら、おすすめの決済サービスをご紹介してきました。現在、たくさんの決済代行業社が参入しているので、どのサービスがいいのか判断しづらいかもしれません。そんな時は、今回ご紹介した、

・決済種類
・導入スピード
・手数料
・入金サイクル
・セキュリティ

の5つを軸に、いくつかのサービスを比較しながら選びましょう。また決済端末がお店のコンセプトにあったデザインか、使いやすさはどうかも検討項目に追加してください。キャッシュレス決済をいち早く導入して、顧客満足度アップを目指しましょう!

 

カテゴリの最新記事