昨今、「キャッシュレス・ポイント還元事業」をはじめとした政府の後押しもあり、キャッシュレス決済を利用する人が急増しています。
しかし、一口にキャッシュレス決済といっても種類豊富であり、「何をキャッシュレス決済というのか」把握していない方も多いのではないでしょうか。
たとえば電車に乗る際に利用するSuica(スイカ)やPASMO(パスモ)などの交通系ICカードも前払い式のキャッシュレス決済ですが、そうだとは知らずに利用している方も少なくはありません。
今回はそんな身近になりつつも混乱しやすいキャッシュレス決済の種類について、以下8つをそれぞれ解説していきます。
- クレジットカード
- デビットカード
- 電子マネー
- QRコード決済
- スマホ決済
- オンライン決済
- プリペイドカード
クレジットカード
キャッシュレス決済といえば、誰もがはじめにイメージするのがクレジットカードでしょう。
クレジットカードは信用を元に、一時的にカード発行会社からお金を借りるサービスです。
クレジットカード決済をおこなうと、カード発行会社が支払いを肩代わりしてくれ、利用者は引き落とし日に利用金額を後払いします。
キャッシュレス決済のなかでも歴史が長いため、若い世代からご年配まで利用者も多いです。
デビットカード
クレジットカードと混同されがちですが、クレジットカードが後払いなのに対し、デビットカードは即時支払いという特徴をもつキャッシュレス決済カードです。
デビットカード決済をおこなうと、支払い口座として登録した銀行口座から即時利用額が引き落とされます。
決済のしくみ上、銀行口座の残高までしか利用できませんが、審査なしに誰でも発行可能です。
電子マネー
電子マネーは、暗証番号やサインが不要。カードもしくはスマホをレジ端末にかざすだけで会計できるキャッシュレス決済サービスです。
支払い方式は、事前に現金をチャージするタイプのほか、クレジットカードとひもづけることでオートチャージにできるタイプもあります。
なお、電子マネーは「交通系ICカード」と「流通系ICカード」に分けられます。
交通系ICカード
交通系ICカードとは、鉄道会社が発行している電子マネーを指します。
SuicaやPASMOなど、JRやバスといった交通機関での利用をメインに考えられているカードです。
流通系ICカード
流通系ICカードとは、交通系ICカード以外の電子マネー全般を指します。
代表的なところでは、WAONや楽天Edy、iD、QUICPayなどが挙げられます。
通常のショッピング利用をメインに考えられているカードです。
QRコード決済
QRコード決済とは、専用のスマホアプリを使うキャッシュレス決済サービスです。
スマホアプリ上に表示されたQRコードもしくはバーコードを店頭で読み取ってもらい決済するタイプか、店頭のQRコードをスマホアプリで読み取って決済するタイプに分かれます。
近年普及の進むキャッシュレス決済のなかでも、とくに急速な普及を見せる種類です。
今後はより一層需要が高まると予想されているため、お店へキャッシュレス決済を導入するうえではクレジットカードのみならず、QRコード決済への対応も必須となりつつあります。
スマホ決済
スマホ決済とは、スマホを使った決済の種類をすべてひっくるめて指します。
まず、QRコード決済はスマホ決済のひとつです。
それから、クレジットカードや電子マネーを登録したスマホによる決済も、スマホ決済に含まれます。
オンライン決済
オンライン決済とは、ネットショップやネットからの予約など、インターネットを介しておこなうキャッシュレス決済です。
オンライン決済サービス用のカードやシステムがある訳ではなく、オンラインでおこなわれる決済すべてを指します。
プリペイドカード
プリペイドカードとは、チャージ式のキャッシュレス決済用カードです。
事前にチャージした金額しか、利用することができません。
デビットカード同様に審査がなく、誰でも発行可能です。
まとめ
キャッシュレス決済には数多くの種類があるだけに、理解する前に敬遠してしまう方もいるでしょう。
しかし、現在日本では国をあげてのキャッシュレス化が推し進められています。
それだけにキャッシュレス決済を敬遠したままでは、世の中に取り残され、ひいてはお店の売上ダウンにもつながりかねません。
とくに2021年に控えている東京オリンピックや、2025年に控えている大阪・関西万博の期間中はキャッシュレス決済の導入有無が売上に大きくつながります。
これらの時期にそなえ、今からキャッシュレス決済についての知識を身につけておきましょう。