2019年10月から始まった「キャッシュレス・消費者還元事業」を機に、キャッシュレス決済の導入を考える個人事業主や中小企業が増えています。
しかし、その一方でキャッシュレス決済用の端末は種類も多く、「どれを購入(もしくはレンタル)すべきか分からない」という経営者も多いのが実情です。
そこで今回はキャッシュレス端末のひとつである「Uペイ(旧USEN PAYGATE)」を解説。
おすすめポイントはもちろんのこと、導入の手順や料金目安など、気になることはすべてまとめています。
Uペイが気になっている方は、ぜひこちらの記事をご参照ください。
Uペイ(旧USEN PAYGATE)ってどんなサービス?
まずは、Uペイと呼ばれるキャッシュレス端末の全体像を確認していきましょう。
運営会社 | 株式会社 USEN |
決済手数料 | 3.24%~3.74%(2020年6月末までは2.16%) |
対応決済サービス | クレジットカード、交通系電子マネー、モバイル決済 |
選択可能支払い回数 | 1回、分割払い、リボ払い、ボーナス一括払い |
決済種類 | Uペイ、UペイQR |
端末料金 | 2020年6月末まで無料 |
入金のサイクル | ・カード:月末or15日 ・電子マネー、モバイル決済:月末 |
売上振り込み手数料 | ・みずほ銀行:無料 ・そのほか金融機関:180円(税別) |
アプリDL対応OS | iPhone(Androidは順次対応予定) |
Uペイは、1964年に大阪有線放送社として設立され、2017年に株式会社USENと商号を変更した企業が提供しています。
Uペイについてざっくりと解説すると、導入のしやすさが最大の特徴。端末を借りたのちに専用アプリをお持ちのスマホやタブレットにダウンロードするだけでOKです。
端末料金もアプリのダウンロード料金も無料のため、導入だけでお金がかかることもありません。
それでいて、クレジットカードはもちろん、交通系電子マネーやQRコードを用いたモバイル決済にも対応しています。
(※端末料金に関しては、「キャッシュレス・消費者還元事業」の補助金を利用することで2020年6月までは無料)
(※モバイル決済には別途、UペイQRの無料ダウンロードが必要)
Uペイを選ぶべき人はどんな人?
Uペイがおすすめなのは、主に以下に当てはまる方々です。
- 初期費用をかけずにキャッシュレス決済を導入したい方
- デリバリーなど店舗外での利用を考えている方
- 幅広い支払い方法でお客様第一を考えたい方
- セキュリティ面も重視したい方
- iPhoneやiPadをお持ちの方
なぜこのような方々にUペイがおすすめなのかは、下記のおすすめポイントにてご確認ください。
Uペイをおすすめするポイント6つ
あらゆる決済がこれ1つ
クレジットカード | Visa,Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレス、Diners Club、Discover |
電子マネー | Kitaka、Suica、PASMO、talca、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん |
スマホ決済(QRコード決済) | PayPay、d払い、LINE Pay、Alipay、WeChat Pay |
Uペイが対応しているクレジットカードは、上記のとおり豊富です。
たったひとつでこのようにクレジットカード、電子マネー、モバイル決済に対応できるのは、Uペイの大きな魅力といえるでしょう。
以前までであれば、クレジットカードにさえ対応していれば問題ありませんでしたが、近年は電子マネーやモバイル決済の利用者も増えています。
なかには、電子マネーやモバイル決済だとクレジットカードよりもポイントが貯まりやすいといった理由から、電子マネーやモバイル決済できるお店を優先的に使っている方もいるでしょう。
そのような時代ですから、さまざまなキャッシュレス決済に対応することは、広い意味で集客にもつながります。
端末無料レンタル
Uペイは、端末本体はもちろん、プリンターなど周辺機器も無料でレンタルしてくれます。
さらには故障したときの交換も無料のため、維持費もゼロ円です。(故意の破損、紛失を除く)
「集客のためにもキャッシュレス決済を導入したい。でも、それで本当に利益アップにつながるかが分からなくて怖い」という状況であっても、気軽に導入しやすいでしょう。
手数料は2.16%から!
Uペイの通常手数料は、3.24%~3.74%。しかし、キャッシュレス・消費者還元事業の期間中は手数料が2.16%まで下がります。
Uペイは端末無料なこともあり、「キャッシュレス・消費者還元事業中だけ試しに導入してみよう」という方にもおすすめです。
分割払い対応
Uペイの支払い回数は、なんと基本的に支払い方法に依存。1回払いのほか、2回~24回といった分割払いやリボ払い、ボーナス一括払いにも対応しています。
支払い回数の自由度が高いことはお客様満足度にも関わりますので、見逃せないポイントです。
また、基本的に分割払いを利用するお客様が多いなど、お値段が高めの商品を扱っている中小企業にもおすすめです。
デリバリーなど店舗外でも決済可能!
Uペイは手のひらサイズのとても小型な端末のため、持ち運びにもとても便利です。
たとえばデリバリーなど、代引きで利用する場合にも利用しやすいでしょう。
国際基準の認定を取得
Uペイには、国際的なセキュリティ基準「PCI-DSS」に準拠したセキュリティがほどこされています。
これによりカード情報や暗証番号を暗号化する機能を搭載。お客様の個人情報を端末に残すことなく、しっかりと保護します。
Uペイはこのようなセキュリティ面も重視して作られているため、お店側ではもちろん、お客様にも安心して使っていただけるでしょう。
Uペイ導入の手順と流れ
Uペイのメリットを理解しましたら、つづいて導入までの流れを確認してみましょう。
Uペイを利用開始するまで
Uペイは下記の5ステップで導入できます。
- WEB or TELでお問い合わせ
- 商談・お見積もり・審査
- ご契約・納品日決定
- 設定内容のお打ち合わせ・設定
- ご利用開始
Uペイに興味を持たれた場合は、まずは公式サイトのお問い合わせフォームか、もしくは電話にて問い合わせみましょう。
その後、商談や見積もりを出してもらえますので、そのうえでよく検討できます。
なお、端末の納品後、初期設定については、株式会社 USENの担当者がすべておこなってくれます。
Uペイの料金目安とサポート体制
つづいて、Uペイを実際に導入するにあたって気になる、維持費やサポート耐性を確認していきましょう。
料金目安
Uペイは「キャッシュレス・消費者還元事業」の補助金を利用することで、導入だけであれば無料でおこなえます。しかし、実際に利用するにあたっては、維持費もかかります。
Uペイを導入・利用するにあたり、実際にどのくらいの金額がかかるのか。手数料やレシートの用紙代も含めて、確認していきましょう。
固定費 | 0円 |
端末代 | 2020年6月末まで無料 |
決済手数料 | 売上×3.24%~3.74%(2020年6月末までは2.16%) |
振込み手数料 | みずほ銀行は無料、そのほか金融機関は180円(税別) |
プリンター | 2020年6月末まで無料 |
用紙代(任意) | 1ロール約100円~ |
Uペイを利用するにあたって、維持費としてかかるのは各手数料と用紙代のみです。しかも、振込み手数料については、振込先をみずほ銀行に指定すれば無料にできます。
決済手数料の目安としては、たとえば売上が5万円あった場合ですと、5万円の2.16%で1,080円。2020年7月以降も、3.24%で1,620円です。
クレジットカード控えをプリントするための用紙はピンキリですが、安いものであれば1ロールで約100円程度。あまり負担には、ならないでしょう。
また、これらの費用はどれも売上がなければ発生しないため、維持費は極めて少ないといえます。
キャッシュレス決済は導入に一番お金がかかるため、できる限りは「キャッシュレス・消費者還元事業」の期間中に導入し、導入費用を浮かせましょう。
サポート体制
Uペイでは、先にお話したように初期設定を株式会社USENの担当者がおこなってくれます。
また、導入後も24時間年中無休で電話によるサポートがあります。
分からないこと、困ったことがあったときには、すぐに問い合わせてみてください。
Uペイ導入までに気になるQ&A
Uペイを導入するにあたり、疑問を持ちやすい点についてQ&Aでまとめました。
審査にどのくらいかかるの?
審査期間は、1~2週間が目安です。
ただ、申込みが混み合っている場合、さらに時間を要するため、なるべく早めの申込みをおすすめします。
Uペイのアプリ対応のOSとバージョンは?
下記の「iOS12.1以上の端末」に対応しています。Android端末は現在対象外です。
詳しい対応機種は公式ページでご確認ください。
Uペイ公式HP(対応機種について)
1アカウントでいくつのiOS端末に共有できる?
累計3台までです。
1度ログインすると、その時点で端末が登録されるため、必ず利用したい端末でログインしてください。
Uペイには決済上限金額がある?
ありません。
お客様の利用するクレジットカードやモバイル決済の利用金額に依存します。
Uペイは海外で利用できる?
海外では利用できません。日本国内限定のキャッシュレス決済サービスです。
まとめ
今回はキャッシュレス決済サービスのUペイについて、ご紹介してきました。Uペイのポイントをまとめると、
- 対象のiOS端末さえあれば無料で導入できる
- クレジットカード、電子マネー、モバイル決済に対応
- 利用場所を選ばないコンパクトデザイン
- 「キャッシュレス・消費者還元事業」期間中は手数料もお得
などの特徴があります。ぜひほかのキャッシュレス決済サービスとも比較し、導入を検討してみてください。